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ダイエット中の方にも注目を集める黒酢。
古くから美容や健康効果が高いと、色々な商品も出ていますね。
「ダイエットに効く」「健康に良い」と言われても具体的にどんな効果があるの?と気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、黒酢効果やダイエットとの関連、ダイエットにおすすめの飲み方などご紹介します。
黒酢は穀物を長時間、発酵や熟成させて造る醸造酢です。醸造酢は穀物酢と、果実酢に分かれています。米酢の原料は精米ですが、黒酢の原料は玄米や精米度の低いお米や、大麦などの精白前の原料で醸造されており、この原料の違いが後ほど説明する栄養素の違いになります。
黒酢は他の酢に比べて熟成期間が長いことも特徴です。また、他の酢に比べて色が濃いことから黒酢の名称がついています。一般的な米酢に比べて熟成期間が長いことで、栄養価も高まり、酸味がまろやかになり、濃厚で芳醇な香りにつながります。
黒酢には、健康をサポートするビタミン・ミネラル・アミノ酸・酢酸・クエン酸などが含まれています。さらに9種類の必須アミノ酸も含まれており様々な栄養素が豊富です。黒酢に含まれる主なアミノ酸の成分としては、チロシンやトリプトファン、BCAA、アラニン、システイン、グリシン、アスパラギン酸、セリン、スレオニン、リジンなどが挙げられます。
黒酢はダイエットを手助けしてくれる効果が期待できます。黒酢に含まれるクエン酸には血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果があります。また、黒酢の酢酸は脂肪の合成を抑制してくれる力があり、内臓脂肪や血中中性脂肪などが減少するといわれており、ダイエットに効果的です。毎日の食事に黒酢を取り入れることで、血糖値の上昇による急激なインスリンの分泌をコントロールし、脂肪を溜め込みにくい体質へシフトしていくことができるでしょう。生活習慣病が気になる方にもおすすめです。
黒酢に含まれるアミノ酸には、疲労を回復する効果があります。アミノ酸は運動前に飲むことで、持久力をアップさせる効果があるとされていて、運動を効果的におこないたい方にもおすすめです。また、クエン酸や酢酸は、疲労物質とされる乳酸を分解させる働きがあり、運動後や頭を使った時の疲労回復に効果的です。
中性脂肪値や、血中コレステロール値、血糖値が高い人の血液はドロドロしているといわれています。この高脂血症状態が続くと、動脈硬化を引き起こしてしまい脳梗塞や心筋梗塞といった生活習慣病の発症を高めるという指摘もあります。黒酢に含まれるアミノ酸やクエン酸などは血液の循環を改善したり、血圧を下げる働きがあります。黒酢を食事に取り入れることで、食事を楽しみながら健康のサポートをすることができるでしょう。
黒酢には女性にうれしい美肌効果があります。黒酢に豊富に含まれるアミノ酸は、美肌をつくるために欠かせない栄養素です。トリプトファンやアスパラギン酸、チロシンといった成分は、成長ホルモンを促し、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを促進します。また、化粧品などでも多く使われているシステインはシミの原因となるメラニンの沈着を防ぐ効果があります。他にもグリシンやセリンは、天然保湿因子の成分となり、保湿作用や抗酸化作用が期待できます。
ダイエット中は、脂肪の代謝を促すビタミンB2を一緒に積極的に摂取しましょう。ビタミンB2は特に、大豆製品やのり、乳製品、レバーなどに多く含まれています。納豆を食べる際に、黒酢を少量かけて食べたり、牛乳と割って飲むこともおすすめです。
黒酢は1日15~30mlの摂取がおすすめです。飲む際には原液のままではなく、3~5倍以上に薄めて飲みましょう。黒酢は酸性のため、そのまま飲んでしまうと、胃や消化器官に負担がかかってしまう場合があります。特に胃が弱いと感じる方は、食後に摂取すると良いでしょう。
黒酢は様々な料理に使用できます。普段、料理で酢を使用することがある場合は、黒酢に変えてみることもできます。玉ねぎをみじん切りにして黒酢ドレッシングにしたり、黒酢で酢豚や、魚の黒酢あんかけもおすすめです。餃子や、ラーメンなどの脂っぽい料理やカロリーが高い食事の際にも、黒酢を使用して食べることで消化を促すこともできます。ドリンクとして飲む場合は、水で薄めてハチミツを加えると飲みやすくなります。また、豊富に市販されている黒酢ドリンクは、フルーティーな甘みがあり、飲みやすいため、そのまま黒酢を摂取することが苦手な方でもおいしく飲むことが出来ます。
黒酢は毎日のライフスタイルに少量取り入れることで、ダイエット、健康、美肌を叶えることができるうれしい食品です。しかし、摂取のし過ぎは身体に負担をかけることがありますので、毎日の目安の分量を守り、自分の身体にあった取り入れ方を続けていきましょう。